
優雅な風合いと繊細な機能を持つ日本の紙和紙は、日本だけでなく世界の人びとの心を魅了しています。手漉き和紙の主な原料は楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)や麻を使っています。これらの原料にトロロアオイの粘液を加えて紙料液を調合します。
出来上がった紙料液を簀桁(すげた)と呼ばれる独特の用具に入れ、簀桁を縦、横に水が切れるまで揺すると紙の表現が形づくられます。トロロアオイの粘液によって簀の上の紙料液が適度に保たれ簀を揺り動かすことで繊維がからみついて均質な紙を漉くことができるわけです。
漉き上げた紙は水を切り乾燥され、粘液につかわれたトロロアオイの粘性も時間とともに自然と消えて和紙が完成します。

主に短網抄紙機で抄造されています。洋紙の製法と同じく、手漉きに使われていた粘材のトロロアオイは用いられていません。手漉きの味、風合いを求めて研究・開発をかさねた今、手漉きと変わらない紙が出来るようになりました。わたくしたちが手漉き和紙と思っている和紙のほとんどが、機械漉きの和紙というほど質のよい紙が完成されています。

「2000年紀和紙總鑑」は西暦2000年時点における日本全国の和紙及び加工紙約1000点を収録、和紙産業の発展と世界に向かって和紙文化の高揚を図ることを目的に製作されたものです。
約1000点全て原紙見本(巾30cm×丈20cm)と解説(和文・英文)がついており、現代に受け継がれる和紙の魅力を手にとって感じていただけます。
楽紙舘本店3階では上記の「2000年紀和紙總鑑」に収録されている原紙を全て取り揃えて販売しております。また、数ヶ月に一巻ずつ繰り延べ展示も行っていますので是非ご覧下さい。
※詳しくは楽紙舘便りをご覧ください。
阪田美枝氏製作の「紙漉き唄・酒造り唄」の展示とCDも販売中です。

平安時代の暮らしに息づく色彩の数々を、楽紙舘のオリジナル手漉き和紙に染め上げております。
※詳しくはこちらをご覧ください。

手漉き和紙に対して洋紙は長網抄紙機で抄造されています。和紙の製法では欠かせない粘材のトロロアオイは洋紙には用いられていません。
日本の紙生産 2,250万トンのほとんどが洋紙と板紙で占められています。わたしたちの暮らしを彩るさまざまな紙は、生活の多様化とともにその種類も非常に巾広くなっています。