紙を使って楽しむ

かさねのきぬいろ

約三匁手漉きの楮紙をあと染し、手もみした和紙です。
王朝のそめいろ』に比べて紙の厚みが非常に薄く、そのため表面に光沢があるのも特長です。

『王朝のそめいろ』が天皇・皇太子などの服色をそめたものであるのに対して、『かさねのきぬいろ』は十二単など女性が重ね着したものの色目を濃いものから薄いものへのグラデーションで表現しております。

実際の十二単では小袖(肌着)と打袴を着ている状態がベースとなり、その上に単(ひとえ)を着ます。この単はその上に重ねる衣より一回り大きいもので十二単の配色美をととのえる役目があったそうです。

単の上に五ツ衣(いつつぎぬ)を薄い色から濃い色へと縫います。この部分が『かさねのきぬいろ』で表されたものです。その上に打衣(うちぎぬ)、表着(うわぎ)、唐衣(からぎぬ)、裳(も)と重ね着していくそうです。
五ツ衣の部分は上に着る衣が少しずつ小さくなっていて、襟、袖口・裾まわりのほんのわずかな部分だけを見せるように贅沢なおしゃれをしていたようです。『かさねのきぬいろ』で王朝時代の配色美をお楽しみ下さいませ。

大きさ/約60cm×90cm 重さ/約3匁(約11g)

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